最近、TODOリストとして Trelloを使い始めました。今回はその使い方の紹介です。
本記事は、二本立てで書いています。
- (1/2)ボード作り編
- (2/2)Butlerの無料枠で作れる実用的な自動化ルール ←この記事
前回の記事では、Trello の導入と、ボードの使い方の一例を紹介しました。
今回の記事では、Trello の拡張機能の一つである Butler というアプリを導入し、以下のような自動化を作ります。
- 毎週発生するタスクのカードをワンクリックで延長して、さらに期限で並べ替える
- 終わったタスクのカードを暗くして目立たなくする
Trello を使ったことのある方は、こちらの記事から読んでも問題ありません。
完成品
想像するのが難しいかもしれないので、先に完成品をお見せします。
環境
- Windows 10
- Trello.com Web版 (Google Chrome)
Chrome 拡張導入
これから紹介する自動化には、以下の 2つのChrome 拡張が必要です。
また、Google Chrome で Trello を開く必要があります。
1. Card Colors for Trello
この Chrome 拡張では、カードにつけられたラベルの色をカード全体につけてくれるもので、
また、リストの上に出来た Card Colors のボタンを Merge にすることで、ラベルの色同士を混ぜてくれます。( Use first label にすると1個目のラベルの色にも出来る)
視認性がかなり高まるChrome 拡張となっています。
2. Card Color Titles for Trello
1 の拡張機能を入れて、Card Colors を Merge に設定すると、なぜか、ラベル自体の表示が消えてしまうので、この拡張で文字入りのラベルを復活させます。
Card Colors を入れて無いときは、ラベル部分をクリックで、文字入りのラベルにできます。
下の画像のようになったら準備完了!
Butler で実用的な自動化ルールを作る
次に、 Trello 自体の拡張機能(Power-Up)である、Butler を導入します。
Butler という言葉は執事という意味らしいです。アイコンは呼び鈴でしょうか。
Butlerでは カードやリストの作成, 削除, ラベル付け, 並べ替え, などの操作の自動化が可能です。
自動化のルールは、トリガー(きっかけ)とアクション(操作)の形で設定します。
今回つくるのは
- カードについているボタンを押すと、期限が一週間伸びて, さらにそのカードが含まれるリストを期限の近さで並べ替える
- あるリスト(完了済みタスクの)にカードを追加すると、そのカードの期限を外しまた、黒のラベルを追加する
の2つのルールです。
これらの使い道としては
- 毎週発生するタスクに対して使うボタンで、ボタンを押すとカードが次の週にセットされて再利用できるようになります。
- ボード全体で、終わったタスクの色が暗くなることで存在感が下がり、ボードが見やすくなります。
比較的実用的で、無料枠( 50 回のコマンド実行/月)に収まりそうなものを紹介します。
Butlerの導入
ボード右上の[ボードメニューを表示] から [🚀PowerUp]をクリックします。
Power-Up の選択画面になったら、左上の検索欄に "Butler" と入力し、[追加] をクリックして追加します。
このとき、[このボードはパワーアップの上限に達しました] というアナウンスが上部に出ますが、追加は出来ているので問題ないです。
Trello は無料枠では1ボードに1つまでしか 拡張機能が使えないという制限に達したというお知らせです。
追加出来たら、右上付近の X ボタンで、 Power-Up 選択画面を閉じましょう。
Butler の設定
ボード右上付近に呼び鈴のアイコンと [Butler] というボタンが出来ていると思います。こちらをクリックして、Butler の設定画面を開きましょう。
5つのタブからなる設定画面が開きます。
左から
- カードの詳細画面に独自ボタンを追加する
- ボードの右上に独自ボタンを追加する
- カードの作成, 移動, などをトリガーにしてアクションを起こすルールを作る
- 【有料のみ】時刻や日付をトリガーにしてアクションを起こすルールを作る
- 【有料のみ】期日をトリガーにしてアクションを起こすルールを作る
といったことを設定できます。
今回は、[Card Buttons] と [Rules] を使います。
1. 毎週発生するタスクをワンクリックで延長して期限で並べ替える CardButton
以下のルールを作ります。時刻はお好みで
🕘set due in 7 days at 7:00 am
⬇sort the list by due date ascending
これで、カードをクリックしたときに出るウインドウの右下に、[set due in 1week...] というボタンが出来たと思います。
毎週出るタスクが終わった時にDONEの代わりに押すことで、7日後に期日が変更され、リストが並び変わります。
わざわざ、DONEへ移動 > 作成 > 期日設定 することを考えたら、かなり手数が減ったのではないでしょうか。
2. 終わったタスクのカードを暗くして目立たなくする Rule
この Rule をつくるにあたり、
- 黒のラベルが使われてないこと
- ”完了したタスク”のリスト
が必要です。
以下の Rule を作ります。
←→ when a card is added to list "DONEなどの完了タスクのリスト" by me
➕➖ add the black <ブラックラベルの名前> label to the card
➕➖ remove the due date from the card
このルールを作った後に、設定した"完了したタスク"のリストにカードを写すと、自動的に期日を外し、黒のラベルを貼ります。
そして、事前準備で導入した Card Color Titles for Trello という Chrome 拡張によってカード全体が暗くなります。
暗くならない場合は、ボード上部の Card Color Titles for Trello の設定が Merge になっていることを確認してください。
終わったタスクが目立たない色になって、視認性が上がったはずです!
まとめ
どうでしょうか、冒頭の方で載せた完成品のようになりましたでしょうか。
個人視点から見て便利だと思ったものを紹介してみましたが、少しでもお役に立てていたら幸いです。
分かりづらい点が多かったと思います。少しずつ改善していきますのでよろしくお願いします!
次回は、Kubernetes × セーリング の記事か、このブログに使っている prismic.io × gatsby の記事あたりを頑張って書きます。
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